【チームCOMPASS スタッフ対談】COMPASSプロジェクトの原点


こんにちは!チームCOMPASSのErinaです。

チームCOMPASSへのインタビュー企画、特別編!
今回は店主・あゆみんさんと、“COMPASSのママ”こと相方の千秋さんによる対談をお届けいたします。

お二人の出会いからCOMPASSを始めるまでのお話、お二人の関係性、そしてCOMPASSが目指しているものについて、たっぷり語っていただきました。

聞き手:Erina
話し手:千秋あゆみん

二人の出会い〜関係性ができあがるまで

Erina:
千秋さんとあゆみんさんの出会いについて教えてください!

千秋:
あゆみとは、2016年ごろに共通のママ友を介して出会いました。私たちの周りのママ友たちは本当に仲が良くて、よくいろんな会を開いていたんだけど、はじめて会ったのは米粉の料理教室の会だったよね。

あゆみん:
千秋さんと出会う前から、ママ友から「キャリアウーマンでキャリアカウンセラーの千秋って子がいてね!」という話をいつも聞いていたので認識はしていました。ずっと会える機会を伺っていたら、米粉の会に千秋さんが来ると聞いて参加したんだよね。ちなみに、私はカメラを趣味にしはじめた頃だったので、料理をせずにずっと写真を撮っていました(笑)。

千秋:
私がキャリアカウンセリングや起業支援の仕事をしていたので、プライベートでもママ友に頼まれて“キャリア”や“生き方”を考えるワークショップを開いたり、ママ友たちの起業相談に乗ったりしていたから、そう言われていたんだろうね。

あゆみん:
そうそう。まわりのママ友は会社を辞めて起業する人が多くて、みんな千秋さんのお世話になってた!


ーお二人の関係性ができあがるきっかけは何だったのでしょうか?

あゆみん:
千秋さんの占いメソッドを使ったキャリア相談を受ける機会があって、転職相談に乗ってもらったんだよね。

千秋:
履歴書を見ながら相談に乗っていたんだけど、四柱推命の命式を見て「会社員でもやっていけるけど、会社の外でも何かやりたくなっちゃうタイプだね」という話をしました。

それからあゆみが会社を辞めて起業したタイミングで再会して、ママ友たちと一緒に“ママのためのサービスを提供するコミュニティ”で、地域の子どもを地域で育てるイベントを開催していました。新聞やケーブルテレビの取材を受けたこともあったよね。

あゆみ:
そう、そのくらいちゃんと活動してた。これが千秋さんと一緒に何かをやることのはじまりです。

そこから私たちは特に意気投合して、自分たちがやりたいことを改めて考えたときに「仕事やお金に関するキャリアを積んできた二人の共通点である、“人生の相談者”を軸に活動していきたいね」と話していました。これが、COMPASSプロジェクトの原点です。

COMPASSの前身はスナック!?二人が助けたい人とは


千秋:
それから二人で人生相談に乗るサービスを始めるのですが、しばらくして気づいたのは“まだ悩みを自覚していない人に手を差し伸べたい”ということ。

転職したい人は転職サービスを利用するように、相談ごとが決まっている人は相談するべき場所が分かっています。でも、ママ友の紹介で私が相談に乗ってきた人たちは「話したいけど、どこに行けばいいか分からない」「そもそも相談したいのかどうかも分からない」という悩みを抱えていたんです。占いをしていても、身近な人には相談しづらいモヤモヤ抱えている人もよく来るので、そんな人たちが頼れる場所をつくりたいと思いました。

方法を模索する中、“昼スナック”で働く知人のお店にあゆみと一緒に見に行ったことがあります。そこは、スナックのママにふらっと相談しに来たり、話しに来たりした人たちで満席。気軽に話せる場所を求めている人がたくさんいることが分かったと同時に、私たちがやりたいことそのものだと思いました。

それから昼スナックを始めるために場所を借りる話も進んでいましたが、ここでコロナが襲来しました……。

あゆみ:
飲食店の営業自粛でスナックを開くには厳しいご時世になってしまったので、少人数制で“モヤモヤ会”みたいなのはやっていたんだよね。でも、お酒を提供する場となると、やっぱりコロナ禍での新規参入は難しかった……。

千秋:
それに、告知してイベントに集まってもらうのではなく「行きたい」と思ったときにふらっと来てもらえる感じじゃないと、私たちが来てほしいと思っている人たちは集まらないと思ったんだよね。

Erina:
たしかに!なんとなくモヤモヤしている人は参加しづらかったかもしれませんね。

COMPASSの真の姿は飲食店ではない


千秋:
ある日、私たちに「トータルでコンサルティングをしてほしい」という依頼が舞い込んできます。あゆみは写真やお金のこと、私は事業支援や自己分析というパーツごとに依頼をされていたけど、お客様にヒアリングするポイントが似ていることもあり、それを機に二人でコンサルティング業を始めることにしました。

そんな中、お仕事でご一緒していた方から「空いている事務所があるから自由に使っていいよ」と声をかけてもらいました。それが、Cafe&Bar COMPASSがある場所です。

あゆみん:
私は場所に縛られることが苦手だったけど、二人でコンサルティング業もしていたので、たしかに拠点はあったほうがいいなとは思った。以前からフォトスタジオが欲しかったけどそれにしては狭すぎるし、依然コロナ禍なのでスナックを始めるイメージも湧かず、そのときは使い道が思い浮かばなかったんだよね。

千秋:
ちょうどその頃、私が自己分析の講座をリアル開催することになって、試しにその事務所を使ってみたら、参加者から「この場所、いいね!」とお声をいただいたり、自分たちもだんだん愛着が湧いてきたりしたんですよ。

あゆみん:
それから、事務所を活用する事業計画を立てていく中で、カフェという看板を掲げることにしたのは、先ほども話した“まだ悩みを自覚していない人”に来てもらうため。「今やっていることにモヤモヤする」「何かやってみたい」という、悩みが“種”の段階の人には、コーヒーを飲むついでに相談するくらいの、ふらっと行ける場所であることが大切なんです。

これまで、悩みの“種”を持っていた人が、千秋さんと話すことで数年後に芽吹いているのを何度も見てきたから、彼女がいればあの空間に人が集まることを確信していました。それに、私もコーヒーをはじめとする好きなものを詰め込めば、楽しくやっていけそうだと思い、カフェを開くことにしました。

今では仲間が増えていろんな人が活躍する舞台になりつつありますが、もともとCOMPASSは千秋さんに活躍してもらうための舞台装置としてスタートしたんです。

千秋さんがCOMPASSのメニューに口出ししない理由



千秋:
もともと、私は飲食業界にいたんです。ホテルやフランス料理店で働きながらソムリエの勉強をしていて、「お店を持ちたい」と思っていたほど飲食業界には思い入れがあります。飲食店におけるこだわりがあるからこそ、私にとっての理想のお店を作ろうとしてもCOMPASSのスペースでは実現できないんです。

それに、事業計画を立てていた当時のあゆみは「(小規模事業者持続化)補助金が出なくてもいいからやろう!」とエンジンがかかっていて。熱量が高い人が主体となって進めるほうがうまくいくし、そこには私の思想を入れないほうがあゆみが思い描く形に近づくと思ったので、カフェ部分のことはすべて任せることにしました。

もちろん明らかにおかしなことは指摘するし、困っていればサポートするけど、メニューなどには基本的に口出ししない。それは興味がないからではなく、私にとっての最高のリスペクトの形なんです。

COMPASSにはママさんだけでなく男性の方にも来てほしいと思っていたんですが、実際に数日営業してみて(※)、想定以上に男性のお客様も来店してくださっていて、あゆみを信頼して任せて正解でした。

※オープンして間もない時期に取材

夫婦漫才ができるほどの関係性を築けた秘訣

あゆみ:
私たちに共通する価値観は、相手の発言の本質を理解するために言葉を大切にすることなんですよ。相手の言葉をなんとなく分かったつもりで関係を続けていくと、歯車が狂ってしまう場合があることを、人の人生相談に乗りながら感じているから。

それこそ「COMPASSをモヤモヤが晴れる場にしたい」と言ったら、「そもそもモヤモヤって何?」と千秋さんに言われて1週間くらい議論してた!

千秋:
モヤモヤという言葉はよく使われるけど、ビジネスとして考えたときにも、どのように収益化するのかを説明できないといけない。「ペルソナはどんな人?」「その人たちのモヤモヤって具体的にどういうこと?」「その人がお金を払ってまで解消したい理由は?」と細かく分析していく必要がある。気になることがあったら、夜中でも徹底的に話すよね。

あゆみん:
「なんとなく言いたいことは分かるけど、こういう意味で合ってる?」みたいな確認もよくしてる。こんな会話を何年間も繰り返していると、夫婦漫才みたいなことができるようになるんだよね。(笑)

COMPASSを通じてやっていきたいこと

Erina:
最後に、COMPASSを通じてやっていきたいことを教えてください!

千秋:
広い世代へのキャリア教育です。私とあゆみが掲げているミッションは「気づきを与える」。それは先生と生徒のような距離感ではなく、私たちと会話しながらちょっとした気づきを得てもらい、「自分はどうしていこうかな」と考えるきっかけを作れたらいいなと思います。

COMPASSで、行き場のない気持ちや悩みを気軽に話して楽になってほしいし、私たちがやっている事業を見せて「働くって楽しいことなんだ」と、一人でも多くの人に気づいてもらえたら嬉しいです。「コーヒーを飲みに来たら仕事がしたくなっちゃった」と思ってもらえるのが理想ですね!

おわりに

あゆみんさん、千秋さん、ありがとうございました!

つねに自分たちにできることを探し、前向きに取り組んできたお二人。
COMPASSのオープンまでにお二人が歩んできた道のりには、ここでは語り尽くせないほど多くのできごとがありました。(実はこれでもかなり省略して書いているのです……!)

読んでくださった方には、COMPASSの役割が“カフェ”だけではないとお分かりいただけたはず。
「なんとなく誰かに話したい」という方はぜひ、Cafe&Bar COMPASSを訪れてみてくださいね。

(取材・執筆:Erina バナー制作:Ayun)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です